家出・失踪が発見された後

家出・失踪が見つかった後についてのご紹介です。

家出・失踪が発見された後

家出・失踪人が見つかった後

発見しても終わりではない

無事に家出人を発見した場合や、家出人が無事に帰宅したとなれば探す側としてはこれまでの苦労が報われたと喜びの気持ちでいっぱいになることでしょう。しかし、これで終わりではありません。
家出・失踪人はなぜ、家を出る決意をしたのかという、家出・失踪人の原因を突き止めその原因を経たないことには家出・失踪人問題は解決したとはいえません。

2度目の家出・失踪こそ取り返しがつかない

発見された家出人は、どうして見つかってしまったのか、発見されてしまった原因となる情報は何であったのか、などの探された事実を経験として学習しています。このため、次に家出する機会があったときなどには、前回の発見につながったものと同じ情報は一切残さずに家を出てしまうこととなり、再度の調査は非常に困難なものとなってしまいます。
再発を未然に防ぐ為に必要なこととしては、

  • じっくりと時間をかけて話し合い理解する
  • 根本となる原因を突き止めて排除する
  • 感情的にならない
  • 第三者を交えて家出・失踪人の理解に努める
  • カウンセラーなど客観的判断が出来る専門家を利用する

などがあげられます。

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家出・失踪人側の立場

家出・失踪人側の立場

家出・失踪人が戻ってきた後の心情は概ね次のとおりに分類できます。

  1. 家出・失踪をした訳を知ってもらいたい
  2. 家出・失踪をした正当性を主張したい
  3. 謝罪したい
  4. 家族(身近な人)と一緒に過ごす時間が欲しい
  5. 家出・失踪後の周囲の状況を知りたい
  6. 家出・失踪による後処理についての不安
  7. 経済面についての不安

医療の介入が必要な場合

発見後は感情が高ぶり、突発的な家出・失踪の再発も考えられます。以前に比べて精神力が弱くなっていたり、極端に問題解決能力が低くなっていたりした場合などは、潜在する精神病を疑わなければいけないケースもあります。
それ以外は、精神的な未熟さから来る場合が多く、カウンセリングや社会への順応性を勉強すれば解決することこともあるでしょう、しなしながら、これらのものは幼少の頃からの経験や取り巻く環境、親の教育によって左右されるものがほとんどであって、教わってもすぐに身に付くものではありません。すぐに殻に閉じこもってしまったり、現実逃避を繰り返す、コミュニケーションをとるのが下手など、何らかの兆候があったと思われます。このような場合は、医療機関に受診させるなどの対応が必要です。

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捜した側の立場

家出・失踪者を責めてはいけない

捜した側は性格な家出・失踪原因を把握することにより、本人よりもその問題の解決方法を客観的に考えられる事もありますので、正確な家出原因を把握することを心掛けて下さい。
異性関係や金銭問題など、家出・失踪理由がはっきりと確認できる場合は探した側も家出・失踪原因は容易に判りますが、原因が判然とせず家出・失踪人に聞いてもなかなか答えないケースも数多く見受けられます。
捜した側とすれば、どんな原因があったにせよ、それを放棄して逃避した家出・失踪人を責めたい気持ちや、何が原因であったのかを聞き出したい気持ちから、答えを急いでしまいがちですが、そのような対応は結果として家出・失踪人を精神的に追い込んでしまうなど、良い結果が得られないことがほとんどです。
捜した側のが家出・失踪者に接するうえで大事なポイントは、

  • 感情的にならない
  • 家出・失踪人を責めない
  • 理解する姿勢で接する

以上が、大切ポイントとなります。

家出・失踪後の環境を作る

家出・失踪を実行するには、肉体的にも精神的にも大変なプレッシャーがかかります。発見された家出・失踪人はもちろん、自主的に帰宅した家出・失踪人でさえ、帰宅後の家人や関係者の存在や、家出・失踪をしてしまったという罪悪感が精神的プレッシャーとなって重くのしかかります。これを和らげるのは迎える側の環境ですので、温かく向かいいれる環境を作りましょう。

責めたり、考えを押し付けてはいけない

家出・失踪人を暖かく迎える環境づくりが整ったら、じっくりと家出・失踪人と向き合い、根気よく聞き出す努力が必要となりますが、決して探した側の創造や独善的な判断を押し付けてはいけません。
家出・失踪人の意志を尊重しなければ、正確な原因は把握できませんから、家出・失踪人が話したくなるまで傍らで待つ気持ちを持ち、話しを聞き出すように心掛けて下さい。

言葉に耳を傾けることが大切

捜し出した側は家出・失踪人の言葉に真剣に耳を傾けることにより、これまでの認識不足や、家出人と根本的な考えの違いといった意外な原因が確認されることになります。
そして家出・失踪の原因を理解した後は、再発がない様今まで以上にコミュニケーションを取ることを心掛けてください。

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再発防止策の実施

2度と同じ事が起こらない為に

徐々に時間をかけてお互いのミゾを深めていくような取組みが必要になります。 また、単なる押し付けではなく、教え諭す意識、理解する姿勢が大切です。
問題解決能力を高めるだけではなく、問題が発生しにくい環境作りや生活習慣を取り入れていくことも、家出・失踪再発防止に役立つといえましょう。

また、目的を達成するために家を出たケースの場合、探した側とその目的に関して意見が対立することになるでしょう。たとえば、稼業を継がなければならない家出・失踪人が、希望する職種に就くために家を出るなど、解決の糸口が見えず、意見が平行線を辿ってしまうケースも多くあります。家出人の意見が固ければ絶縁となってしまうこともあるでしょう。
この場合、家出・失踪人が帰宅してその目的を達成させることも可能でしょうし、帰宅しないままでも、探す側との連絡は常に取れる環境を作っておくなどの条件を整えれば、解決策が見出しやすいといえるでしょう。
以上のとおり、家出・失踪原因の再発防止とは家出・失踪人とのコミュニケーションを日頃から取ることです。きっと探した側も日常に追われて、家出・失踪人と何も話さないことが当たり前となり、お互いに意見を言い合ったり、悩みも打ち明けられない状態だったことに気付いていなかったのではないでしょうか?再発防止の為にも、この家出・失踪を良い機会として、今後のコミュニケーションの取り方をお互いに見直してみると良いでしょう。

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